メジャー経験がありながら、昨年のドラフトで日ハムから3位指名を受け入団した「加藤豪将」選手。
マイナーリーグでは通算844試合に出場するなど、豊富な経験を持つ異色のルーキーです。
2023年のシーズン開幕前に怪我で離脱するも、途中から1軍に合流し、デビューからの連続試合安打記録を更新するなど、凄まじい活躍を見せています。
そこで気になるのが、”新人王の資格があるのか”という点です。
他にも茶野選手や山下選手などが候補として名前が挙がっていますが、そこに割って入るかどうか、気になるところです。
この記事では、
・加藤豪将は新人王の資格がある?ない?
・加藤豪将と新人王争いするのは茶野と山下
について、ご紹介いたします。
Contents
加藤豪将がホームラン量産!連続安打記録を更新!?
2013年にヤンキースからドラフト2位(全体66位)指名を受け入団し、長いマイナーリーグ生活を経て、昨季はメジャー初安打を放った異色の経歴を持つ、「加藤豪将」選手。
2022年のNPBドラフト会議にて北海道日本ハムファイターズから3位指名を受けました。
サプライズ指名ということもあり、当初は本当に入団できるのか注目されていましたが、無事にファイターズへの入団が決まりました。
2023年2月から始まった沖縄キャンプへ帯同し、活躍が期待されていた最中、3月に「右腹斜筋肉離れ」のため戦線離脱をすることに。
ゲーム復帰まで約8週間と、シーズン開幕には間に合わず、本人も悔しいとコメントをしていました。
そして長期間のリハビリを経て、2023年5月25日に1軍へ復帰。
ここから加藤豪将選手の凄まじい活躍が始まりました。
清宮のプロ野球記録(連続安打)を更新!?
1軍に復帰してすぐ迎えたソフトバンク戦は、「6番セカンド」でスタメンデビューしました。
迎えた第1打席。初打席でNPB初安打を放ちました。
5月31日の交流戦では、ヤクルトの市川投手から初ホームランを放つと、その次の打席でも連続ホームランを打つ大活躍を見せていました。
次カードの巨人戦では、2試合連続ホームランを放ち、新庄監督は「ツーベースをたくさん打ってくれるバッター」と期待してのドラフト指名だったため、まさかのホームラン量産にびっくりしていましたね。
その後も毎試合ヒットを打ち続けた加藤豪将選手。
同じ日ハムの清宮選手の持つNPBデビューからの「7試合連続安打」という記録を抜き、
その後もとどまることなく現在も記録を更新し続け、「10試合連続安打」を達成。
惜しくも11試合連続とはなりませんでしたが、73年ぶりに2リーグ制後の新人最長記録に並びました。
日本での初ヒット❗️
— Gosuke Katoh (加藤豪将) (@GosukeKatoh) May 26, 2023
世界一のエスコンフィールドで、応援してくれるファン、スタッフの前で。
怪我の間支えてくれた人、ファイターズに導いてくれた人、応援してくれた人、たくさんの人に感謝の気持ちでいっぱいです。
Go Fighters❗️🤙 https://t.co/h5nF5pvk8y
加藤豪将選手は腰を低くして構える独特なバッティングフォームですが、体幹がブレないので、ミート力が高いと言われています。
ボールを待ち構える姿は背が低く見えますが、実は185cm 91kgと大柄な選手です。
また、打席に立つ際にルーティンで「Im invincible(オレは無敵だ)」と口ずさんでいますが、自身を奮い立たせている姿が雰囲気ありますよね。
打率も脅威の4割越えで、既に新庄監督の信頼を勝ち取っている加藤豪将選手。3番が定位置になりつつあります。
怪我で出遅れた分、悔しい思いがあったかと思います。しかし、その準備期間があったからこそ、今の活躍に繋がっているのかもしれませんね。
加藤豪将は新人王の資格がある?ない?
2023年6月7日時点で、打率.425と脅威の成績を残している加藤豪将選手。
40打数17安打という持前のミート力を活かし、躍動しています。
そこで気になるのが、加藤豪将選手に「”新人王”の資格があるのか」という点です。
プロ野球の新人王の資格は?
最優秀新人は、プロ野球のその年の最も優秀な新人選手に与えられる賞で、
通称「新人王」と言われます。
新人王は、以下に該当する選手に資格が与えられます。
・支配下選手として初めて登録されてから5年以内
・投手として前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内
・打者として前年までの1軍での打席数が60打席以内
新人王は、これまで過去2回規定が変更されました。
以前は「プロ入り初年度の選手」という条件がありましたが、現在では前年の1軍での打席数・登板数などが加わり、遅咲きの選手でも権利を得ることができました。
プロ野球には「新人王」を一つの目標として頑張っている選手も多いのではないでしょうか。
ちなみに、昨年(2022年)の新人王が与えられた選手は、
セ・リーグ:大勢投手(巨人)
パ・リーグ:水上投手(西武)
でした。
加藤豪将は新人王の資格がある?ない?
そして気になるのが、加藤豪将選手に新人王の資格があるのかどうか、という点です。
先ほどの条件を見たところ、1つ目の「海外のプロ野球リーグへの参加経験なし」という点が引っかかりますよね。
ですが、実は新人王には「特例制度」というものがあります。
それは、マイナーリーグなど海外プロリーグに所属したことのある日本人選手であっても、
ドラフトを経由して入団した場合、特例として最優秀新人資格が与えられることがある。
というものです。
加藤豪将選手は、2022年に日ハムからドラフト指名された選手なので、
特例で新人王の資格を有していることになります。
プロ野球の新人王はいつ発表?
プロ野球新人王は、毎年開催されているNPB(日本野球機構)の年間表彰式「NPB AWARDS」で発表されます。
2023年の新人王の発表日程はまだ公表されていませんが、これまでの日程を見てみたいと思います。
これまでの傾向を見ると、
「日本シリーズ」・「12球団合同トライアウト」が終了した後に、
「新人王」が発表されていました。
そして、ここ数年の発表日は以下の通りです。
・2021年:12月15日
・2020年:12月17日
・2019年:11月26日
・2018年:11月27日
・2017年:11月20日
・2016年:11月28日
・2015年:11月25日
・2014年:11月26日
大体、11月下旬〜12月中旬ごろに行われていることになりますね。
2023年についても同じくらいの時期に発表があるかと思われます。
加藤豪将と新人王争いするのは茶野と山下!?
加藤豪将選手が新人王の資格を有してることが分かりましたが、
果たして前に立ちはだかる選手はいるのでしょうか。
新人王はセ・リーグ、パ・リーグでそれぞれ1名ずつ選ばれます。
加藤豪将選手が在籍する日ハムは「セ・リーグ」なので、その中で新人王候補と言われている2選手について、現在(2023年6月8日時点)の成績とともにご紹介いたします。
加藤豪将の新人王争い候補「茶野篤政(オリックス)」
まず、2023年の新人王候補と言われて思い浮かぶのが、オリックスの「茶野篤政」です。
茶野選手は、2022年の育成ドラフト4位で指名を受けました。
引用元:https://www.buffaloes.co.jp/team/player/detail/2023_00001020.html
名前 | 茶野 篤政(ちゃの とくまさ) |
生年月日 | 1999年8月4日 |
年齢 | 23歳 |
出身地 | 滋賀県 |
身長/体重 | 175cm /80kg |
経歴 | 中京学院大中京-名古屋商科大-徳島インディゴソックス-オリックス(2022年育成ドラフト4位) |
大学卒業後は独立リーグでドラフト指名を目指してプレーしていた茶野選手は、対オリックス戦で大活躍したことでスカウトの目に留まり、育成4位で入団することとなったそうです。
入団後は2軍からのスタートとなりましたが、7試合で打率.462という脅威の成績を残し、3月24日に支配下登録を勝ち取りました。
そして開幕戦から8番ライトでスタメン起用されると、詰まったあたりを内野安打にしたり、守備でも好プレーを見せる活躍を見せました。
そこから見事スタメンの座を勝ち取り、粘り強いバッティングで安定した活躍を見せています。
今日のヒーロー茶野 篤政🫶🏻
— 🐮TATSUYA🐨6/11 京セラ7/23ほもフィ (@orix_Bs_TATSUYA) June 1, 2023
3安打猛打賞&プロ初ホームラン&グランドスラム&6打点㊗️🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉
知らん人に教えてあげたい、篤政は今年の3月に支配下登録された育成ルーキーです‼️#Bs2023 #茶野篤政 #育成ルーキー pic.twitter.com/K9RqJoPHdG
現在(2023年6月8日時点)の打率は.271と開幕当初の3割をキープしていた時と比べると下がってきていますが、
まだまだシーズンは始まったばかりなので、ここからの追い上げに期待がかかります。
加藤豪将の新人王争い候補「山下舜平大(オリックス)」
続いての候補もオリックスから。
長身から放つストレートとカーブが持ち味の「山下舜平大」選手です。
山下選手は、2020年のドラフト1位でオリックスから指名を受けました。
引用元:https://www.buffaloes.co.jp/team/player/detail/2023_00001106.html
名前 | 山下 舜平大(やました しゅんぺいた) |
生年月日 | 2002年7月16日 |
年齢 | 20歳 |
出身地 | 福岡県 |
身長/体重 | 189cm /95kg |
経歴 | 福岡大学附属大濠高-オリックス(2020年ドラフト1) |
プロ1年目は2軍で2勝9敗、2年目も2軍で研鑽を積むこととなりましたが、1年目と比べて成長している姿を見せました。
そして迎えた2023年のオープン戦。
WBCで山本投手・宮城投手が不在ということもあり、1軍未経験ながらも開幕投手に抜擢。
惜しくも初勝利とはなりませんでしたが、そこからは先発の一角としてローテーション入りを果たしました。
2023.06.01
— K.T.Fact (@DragonArrow0329) June 2, 2023
京セラドーム大阪 B vs C
山下舜平大投手 #12
無傷の5連勝!
ただ、ここからが本当の勝負処#Bs2023#山下舜平大#オリックスバファローズ pic.twitter.com/qDi7ZEWE8F
現在(2023年6月8日時点)、5勝0敗と好調の山下選手。パ・リーグ全体で勝利数が2位となっています。
このままの調子が続けば、新人王を獲る可能性が高そうですね。
まとめ
この記事では、
「加藤豪将選手に新人王の資格があるのか」という点について、ご紹介いたしました。
加藤豪将選手はメジャー経験がありつつもドラフトを経由しての入団のため、特例での新人王資格を有していることが分かりました。
低い体勢からの「軸がブレない」独特なバッティングフォームで、デビューからの10試合連続安打を達成した加藤豪将選手。
私は投手寄りの人間だから山下舜平大といきたいところですが、今年オリックスより日本ハムを応援したい気持ちもあるのですよ
— 下衆男 (@1gesu1) June 7, 2023
で、ハムの打者で何か凄いのが出てきたわけで
あれが続くなら今からでも、新人王が加藤豪将の可能性は結構あるのではと pic.twitter.com/WsY0rLGeMh
聡明さ・ハングリーさを合わせ持つ逆輸入ルーキーとして、その高いミート力で新人王をぜひ取って欲しいですね!今後の活躍にも要注目です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。